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熱処理に関する豆知識情報です。
熱処理の基本 焼入 焼戻し 低温焼戻し
高温焼戻し 焼入硬さ 焼入深さ 質量効果
サブゼロ処理 経年変化 焼なまし 完全焼なまし
球状化焼なまし 応力除去焼なまし 焼ならし  


焼入深さ
焼きがどの程度の深さまで入ったかは、含まれている化学成分によって大きく影響されます。
この焼入深さを左右する性質を「焼入性」と言います。焼入性に最も影響を及ぼすのが「C%」です。
次にB、Mn、Crの順で影響しますが、Si(ケイ素)やNi(ニッケル)はそれほど影響しません。
また、焼入性には、オ-ステナイト化温度に於ける結晶粒度の大きさも影響します。
結晶粒が粗いほど焼入性が大きく深く硬化します。

質量効果
同じ成分の鋼でも太さや大きさ厚みが異なると硬さが入り難くなります。
つまり、硬さと深さは鋼材の質量によって変化するのです。これを「質量効果」と呼んでいます。
質量効果が大きいと言う事は鋼材の大きさによって硬化の差が大きいことを意味し、大物になるほど焼きが入り難くなると言うことです。 逆に質量効果が小さいと言う事は、質量による影響が小さく大物まで良く焼きが入ると言う事になります。
一般的に炭素鋼は質量効果が大きく、特殊鋼は小さいと言えましょう。

サブゼロ処理
サブゼロ処理は深冷処理とも呼ばれているもので、「0℃」以下の温度に冷やす処理です。
焼入れした鋼中には約10~30%程度の残留オ-ステナイトが存在しています。
このオ-ステナイトは置狂いや置割れの原因となるばかりでなく硬さの低下にも繋がります。したがって、0℃以下の温度に冷やし人為的に マルテンサイト化させる必要があります。
サブゼロ処理はその一つの方法です。
寒剤には、ドライアイス、炭酸ガス、液体窒素などがあります。
ドライアイスとアルコ-ル(メチル、エチル)で約-80℃、炭酸ガスで約-130℃、液化窒素では約-196℃まで冷やす事ができます。 約-80℃程度までのサブゼロ処理を普通サブゼロ、-130℃以下の温度を超サブゼロと言い、温度が低い方が耐摩耗性向上に効果的です。 処理時間は、その温度になってから約30分~60分程度で、保持後は空冷でも良いが、水中か湯中に投入するのが良いと思われます。 処理後は所定の焼戻しが必要です。
弊社ではサブゼロ処理を毎日実施しております。又、弊社自慢のサブゼロ装置は県内随一の大型装置(有効寸法=800高さ×800幅×1200奥で)あり、処理可能温度も広範囲(-50℃~-196℃)にわたる処理が可能です。超サブゼロ処理・クライオ処理にお困りの方は是非御利用下さい。